はじめに
皆さんは 「24週間で独学合格!公認会計士試験マル秘学習法/中尾宏規」 という本をご存じでしょうか。
著者は東大を主席で卒業し、簿記ほぼゼロから
- 12週間で短答式試験(1次)合格
- さらに12週間で論文式試験(2次)合格
という驚異的な学習法を紹介しています。
私はこの本を読んだときに、
「24週間は絶対無理だけど、働きながら2年間で似たようなことをすれば合格できるのでは?」
と思い、実際に管理会計論を独学で取り組んでみました。
ここでは 管理会計論の学習内容と結果 をまとめます。
プロフィールと前提知識
【職歴】
- IT企業勤務 → 公務員へ転職
- 年度末は残業100hほど、それ以外は比較的余裕あり
【学歴】
- 旧帝大 経済学部卒
【資格】
- 簿記2級
- IT系資格を複数
【取組期間】
- 平成26年12月〜平成28年12月(2年間)
【前提知識】
- 企業法:知識なし
- 管理会計論:知識なし
- 監査論:知識なし
- 財務諸表論:大学講義+簿記2級で少し経験あり
インプット(基礎固め)
まずは 「スッキリわかる日商簿記1級(工業簿記・原価計算)」 を通読しました。
薄い教材を繰り返し読む方が好きだったため選びましたが、
管理会計論は細かい論点が多く、
「よくわかるシリーズ」のような厚めの教材の方が良かったかもしれない
と感じました。
理論については 「原価計算基準」 をダウンロードして一度読みましたが、
初見ではほぼ理解できず、軽く目を通しただけになりました。
アウトプット(問題演習)
インプット後は 「管理会計論ベーシック問題集」 を解き進めました。
正直ほとんど解けませんでしたが、とりあえず進めました。
次に 「大原 公認会計士受験シリーズ 短答式対策 管理会計論」 を解きましたが、
ここでも理解が追いつかず、途中で挫折しました。
過去問演習
過去問を解いてみると、
全く得点できず、なぜ間違えたのかも理解できない問題が多い状態 でした。
管理会計論は計算と理論の両方が必要で、
独学では理解が追いつかないと痛感しました。
独学への挫折
過去問演習を終えた段階で、
- 間違えた理由がわからない問題が多い
- 原価計算基準以外の理論に穴が多い
という理由から、独学を断念しました。
そこで費用が安かった LEC 平成28年12月速習コース を受講(平成28年8月申込)。
講義を聴くことで、
「なぜ今まで解けなかったのか」
が理解できる問題が多く、
独学では理解しきれていなかった と痛感しました。
計算問題は ポイントアップ答練 を解き、
理論問題は LEC 一問一答 管理会計論 を繰り返し解きました。
全国統一模試
LEC・TAC・クレアールの模試を受験。
得点は低かったものの、
理解が進んでいる手応えはありました。
本番(平成28年12月短答式試験)
本番の得点は 40点/100点。
内訳(計算)
- A問題:1/4(25%)
- B問題:0/2(0%)
- C問題:1/1(100%)
内訳(理論)
- A問題:4/6(66.6%)
- B問題:0/2(0%)
- C問題:1/1(100%)
予備校のボーダーは 65〜70%。
計算問題が原因で大きく足りませんでした。
ただし手応えとしては、
「間に合わなかっただけで、冷静に解けばできる」
という感覚が強かったです。
総括
東大主席は 126.5時間で管理会計論85点(85%) を取っていますが、
私は 2年間取り組んで40%。
- 理解力
- 記憶力
- 計算処理能力
どれを取っても、東大主席の凄さを痛感しました。
ただし、
もう少し早く予備校を受講し、もう少し時間を使えていれば、70点近くは取れた手応えがありました。
3年後、短答式試験に合格して思うこと
令和元年12月の試験で何とか合格できました。
振り返ると、管理会計論は 試験との相性が非常に大きい科目 だと感じます。
- 相性が良いと 80点前後
- 相性が悪いと 40点前後
という極端な結果になりやすく、最後まで安定しませんでした。
予備校講座を受講してもこの状態だったため、
独学での合格は不可能ではないが、計算問題の深い理解力が不可欠 です。
理論については、
- 原価計算基準は独学でも対応可能
- それ以外の理論は教材が不足し、独学では穴が多くなる
という印象でした。
もし独学で取り組むなら、
LECの一問一答が最も網羅性が高くおすすめ です。